かなめのらくがき帳

ツイッターでは書ききれないものを書いたり書かなかったりするものです

Little Witch Nobetaの話

steamのサマーセールの時期ですね。今回は大幅に安くなってたMGS5とか個人的に好きなSunset Overdriveとかを買いました。今回語るのは買ったものの一つであるLittle Witch Nobetaの話。(steamのページ:https://store.steampowered.com/app/1049890/Little_Witch_Nobeta/?l=japanese)

 

・概要

6月24日にリリースされたゲーム。steamのセール商品眺めてるときに目について気になってたけどツイッターで見たLoli Dark Soulsの言葉で購入を決意した。あらすじとしては魔女っ娘ノベタが古い城を探索して自身に関する真実を見つける、らしい。アーリーアクセスなのでプレイできるのは全体の半分くらい。ストーリーは語られることが少なくて正直よく分かんなかったです。

アクションは魔女っ娘らしく魔法を撃つのがメイン。とはいえバカスカ撃ってるとすぐに魔力が無くなるので杖を振って攻撃したり敵の攻撃を回避したりして魔力を回復しないといけない。そんな訳で接近戦もけっこうやる。魔法は詠唱(要するにチャージ)すると強力な魔法が撃てるようになる。また、詠唱が完了した状態だと様々な状態を付与する魔法もあり、これをうまく利用すると結構攻略が楽になる。魔法の使い分けと敵の攻撃の見切りが重要なゲーム。

 

・感想

ダクソっぽいだけあって曲がり角に敵を配置したり死角から敵の魔法が飛んできたりとプレイヤーに対する殺意が高い。一方で特定アイテムを使用しない限り死んでも魂素(いわゆるソウル)を失わないのでトライアンドエラーがしやすいのが良い。戦闘は魔法での射撃がメインながら、魔力の都合上接近戦でのやりとりがメインになって緊張感ある戦いができる。総じてアクション面は好印象だった。気になったのは4つある魔法のうち1つはクリア後の隠しエリアでの入手、2つの詠唱魔法が似たようなものであることや消費魔力の都合上1週目は使用魔法が実質2種類なところが残念っちゃ残念。あと翻訳がちょっと変で日本語が怪しかった。ここらへんは今後改善されたらいいな。

働くオトナの恋愛事情の感想

エロゲの話。今回はあかべぇそふとすりぃの働くオトナの恋愛事情。

一歩踏み出した先に待つ、オトナの世界をキャッチコピーにした職場系恋愛モノ。恋愛系のやつは結構学園モノが多いんだけどこれは主人公とヒロイン(の殆ど)が社会人という珍しい作品。

名前やテーマの通りオトナを意識したアダルティーな雰囲気。主な舞台がバーだから様々な種類のお酒が出るし、BGMもバーを意識した落ち着いたものが多め。けっこうすき。

 

・大雑把なあらすじ

主人公男鹿 樹(おが いつき)は仕事ばかりな毎日を送る普通のサラリーマン。クソ上司にいびられながらうだつの上がらない日々を送っていたが、ある日良い上司に誘われて行った飲みの中で毎日を変えていこうと決心する。そしてその翌日バーで会った女性となりゆきでやってしまう(は?)。

今まで知らなかったことを知った樹は毎日を変えるための努力を始める。身だしなみを整え、運動して体を絞って、会社でも積極性を出して行き、少しづつ彼の毎日は変わっていくのだった。

 

・そこそこネタバレに配慮した感想

バーで出会った女性と酔った勢いで一夜の関係を持ったり、同窓会で再開した女性とホテル行ったりと大人になったらこんなことあるかもって(エロ同人みたいな)シチュエーションをいっぱい詰め込んだ作品。そう、いっぱい詰め込んであるから樹は色んな女とやることになる。共通ルートではモブ女とやるしルート入ってもモブとやる機会が必ずぶち込まれてる。せめてルート入ったら他の女とやるのは止めない?って思うんだけど他の男キャラはモブも含めて何故か容認派が多い。なんでや。

物語の構成としては日常譚みたいな感じ。特定のイベントを軸に物語が進むのではなく小さなイベントを重ねながら少しづつ関係が進んだり変化していく感じ。共通ルートでは彼が踏み出したことで変化していく日常が描かれ個別ルートでは変化していくヒロインにスポットを当てているように感じた。学生のアスカルートが一番分かりやすいけどどのルートでも子供から大人への移行を変化の一つとして取り入れてたのが個人的に高印象。

ヒロインとのつきあいは学園モノでよくある付き合いだした途端に所かまわずイチャイチャするようなことが無い。かと思えば酒の勢いでめちゃくちゃのろけたりと、そういうところも込みで大人のお付き合いって印象。夜の営みに関してはとにかくプレイが被らないように意識してたらしく多種多様なことやってる。そのせいで結構マニアックなこともやってるから樹が結構変態になってしまった感はある。えっちだけど。

 他のエロゲでは大抵大きな山場が用意されていてそういうシーンが結構印象に残りやすいんだけどこのゲームはあんまりそれが無かった気がする。もちろん山場となるイベントはあるんだけど、それよりは日常の何気ないやりとりやキャラクターのバックグラウンドの方が印象に残った。だから1週目はどこで終わるのか終着点が分かりずらかったしはっきりした目的が無いと途中でダレる人には合わないかな~と感じた。逆に自分みたいに日常のやりとりが好きな人は結構好きになれそう。

 

・まとめ

一歩踏み出した先に待つ、オトナの世界というテーマを表現できていたのがえらい。主人公だけじゃなくてヒロインもオトナになっていくというのが高評価。もったいないのはいろんなえっちシーンを詰め込んだせいで余計なものが入った感がどうしてもあったこと。オトナっつーか変態じゃねこれ?て首傾げることがそこそこあった。際立って感動する名シーンと言えるようなものはあんまり無いんだけど、全体として見ると行きつけのバーのような居心地の良い「日常」を感じられる作品だったかなと。社会人になった自分がもう一度やったときにどういう感想を抱くのかという意味でもまたやりたいですね。

ツバサちゃん、君は マッチングした女は殺人鬼 第1巻感想

今日は「ツバサちゃん、君は」の1巻の感想。マガポケで連載始まってから読んでいるけど作者に金を落とす意味でも1巻を購入。

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ネタバレに配慮したあらすじ

モテない陰キャ大学生の壮介くんはマッチングアプリで同じ大学の女の子ツバサちゃんと知り合う。それ以降良いことばかり起こる彼は、ふとしたきっかけから自身を虐めるいじめっ子のことを相談する。冗談まじりに死なないかな~とか言ったらツバサちゃんがそのいじめっ子をぶっ殺しちゃってさあ大変。これから壮介くん、どうなっちゃうの~!?

 

ネタバレに配慮しない感想

 マガポケの週1で見るのと違って一気に読むと、見落としてた色んなことが見えてきていいね。最初はヤンデレだ~かわいい~とか頭の悪い感想だったんだけど読んでるうちに次々と起こる事件、謎が謎を呼ぶ展開に引き込まれていって面白かった。まだまだ分からないことだらけだけど個人的に気になったのはこのへんかな。

・椎木の目的

誰も知らない少女事件の関係者でその事件を追っていると言って近づいてきたけど、第

2話で壮介と村井の会話を立ち聞きしてるときの反応を見るとなんか違う目的があるんじゃないかな~と邪推してる。もちろん誰も知らない少女にも用はあるんだろうけどそれ以外にも何かある気がしてる。

・村井は何か目的があって壮介に近づいたのではないか

友人というポジションにいるけど壮介くん自身も何がきっかけで友人になったか覚えてないところを見ると村井の方から壮介くんに近づいて行った訳で、壮介くんを國生さんに引き合わせたのも彼だから初めから何か目的があって壮介くんに近づいたんじゃないかな~とか思っている。仮に國生さん=ツバサちゃんならなおさら。そうなると壮介くんの過去に何かがある訳でなんだろうな~とか思ってる。

とまぁいろいろ書いたけど個人的な推測にすぎないから普通に間違ってると思う。何も考えないで感想書くなら出てくる女の子がモブに至るまで皆可愛いです。それだけでおススメです。特に椎木さんえっちで美人でえっちですごいいいよねほんとえっち。なきぼくろのせいで某先輩を思い起こさせるのが玉に瑕だけど。

火六竜討伐の話

古戦場に備えて火のドラゴニックウェポンを5凸したので火六竜討伐の話。

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自分の水編成はよわよわのマグナなので最初はこんなもんできるかと投げてたんだけどヴェイン最終で特殊技の対処がやりやすくなったからそこそこ安定してクリアできるようになった(時間はかかる)。

キャラ編成

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主人公のジョブはスパルタ。アビはミスト、かばう、センチュリオン。グラビはない方がやり易かった。

キャラで必須なのがリリィとヴェイン。特にヴェインは大半の特殊技を一人でなんとかできるからつよい。ランスロットは必須というほどでは無いけど手持ちにいい感じのキャラが無かったので採用。サブのマリアは後半にフロントが壊滅したときに3アビで回復とパワーアップができて保険になるけど基本フロントだけで攻略するからいなくてもいい。カタリナは数合わせ。

装備と石

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少しでもHPを盛りたいからオルオベやバハ武器2本入れてる。メインの七星剣は奥義にダメージカットがあるから装備。持ってたから覚醒したやつ使ってるけど属性変更したやつで十分です。フレ石を4凸のリヴァマグにすれば主人公2万、他1.5万以上のHPになると思う。

石に関してはメインに5凸のジャスティス。地味に防御10%upの加護がついてる。サブに鞄2枚(あるなら3枚ほしい)。ガブリエルは緊急回避的なダメカ。ティアマグは幻影付与のため編成。他の石なら黒麒麟あたりが候補になるか。

 

動き方

敵の攻撃がめちゃくちゃ痛いので誰を狙うのか分かる特殊技の方が対応しやすい。よって特殊技の対処を手持ちのアビや召喚でなんとかやりくりしながらチマチマ削っていくのが基本方針。通常技はランちゃんが避けてくれるのを祈る。

・戦闘開始~40%

初手から山場。鞄の召喚までのダメージが痛いのでデバフ入れたらランスロットの2,3アビで通常攻撃を避けてもらう。ランスロットとヴェイン以外に被弾したらポーション使ってもいい。リリィの1アビは使わずに最初の特殊技をヴェインの2アビで受けて3アビ発動。2ターンに1回は特殊技が飛んでくるのでヴェインの強化はかなり持続する。これ以降は特殊技を次の対処でやりくりしながら40%まで削る。

熱線、ブラッククレバス:ヴェイン2アビ、センチュリオン、ティアマグ召喚、ランスロット3アビ(狙われているとき),100%カット。単体大ダメージなので基本ヴェインで受ける。

ハドロン・スフィア:主人公かばう+50%カット、ティアマグ召喚+ダメカかガード、100%カット。唯一ガードが役に立つ技。初弾だけ痛いので100%カットできないなら幻影で避けるのが吉。

マグマチェンバー:主人公かヴェインでかばう。クソ技。無属性ダメージでダメカは無駄なのでかばうで被害を抑える。HPを70%削られるので残りHPに注意する。撃ってくるタイミングは決まっているのでそのタイミングでかばうを使えるようにしておく。

100%カットの方法は鞄やファラ、リリィ1アビを組み合わせてやりくりする。sr鞄3枚なら召喚可能になれば常時50%カットなので100%カットをやりやすくなる。

注意点

90%と40%トリガーのマグマチェンバーにだけ気をつける。40%でデバフリセットなので40%近くになったらデバフを温存する。

 

・40%~

山場その2。デバフリセットから4ターンODに以降。ここの攻撃が特に痛いので通常攻撃にもダメカを張っておきたい。ODを乗り切れば後は特殊技をなんとかして倒す。

ハドロン・バスター:ハドロン・スフィアと同じ対処でok

マイルドフレイム:ヴェイン2アビ、100%カット。どうしてもカットしきれないならガード。

注意点

通常攻撃に確率でアビ封印が付く。アビでの特殊技対処が出来なくなる場合があるのでティアマグの召喚を温存しておく。

 

感想

最終ヴェインがとにかく刺さる。こいつ一人で特殊技大体受けられるし2アビはCT3とかいうふざけた回転率。つよい。特殊技が誰を狙うか分かる使用上、誰を狙うか分からない通常技より対処が楽なので下手にグラビやスロウ入れるよりダメカを積みまくった方が楽だと思う。2枚目以降の鞄はいらんじゃろと思っていた過去の自分をぶん殴りたい。初見では敵の火力高くて無理無理とか思ってたけど種が割れると大したことなかった。でも面倒だからもうやりたくない。

 

 

にんきのふにんき! あらすじ

昔書いたレズとヘテロに挟まれる性転換ラブコメディーのあらすじを書き直したやつです。実は大雑把なキャラ設定とかエンディングとかは考えてあるんだけどそこに至るストーリーが全然思いつかない。誰か書いてくれないかな~。

あらすじ

ふにんきはレズを眺めるのが好きなごく普通の社会人男性。激しい業務の中、部下の女性をからかう女上司を見るのが日常での癒しだった。ある休みの日、ふにんきはお気に入りのラーメン屋でラーメンを食べていた。麺をすするふにんき。しかし、食べ続けるふにんきの体に異変が起こる。麺をすするごとに髪が伸び、スープを飲むごとに体が華奢になっていき、ついには胸が膨らみ始めたのだ!自身の体の異変に気付いたふにんきは慌てて店を出る。そして近くのビルのガラスに映る自分の姿を見て言葉を失ってしまう。肩まで伸びた髪、丸みを帯びた腰つき、膨らんだ胸元。鏡に映る自分の姿は紛れもなく女性のものだった!

一体どうしてこんなことに...戸惑うふにんきに声をかける男がいた。ふにんきの同僚だった。突如自分の体が女性のものになっただけでなく同僚の男にナンパされるという自身の想像をはるかに超える事態に頭が真っ白になるふにんき。同僚の男はそんなふにんきの内心などいざ知らずグイグイ迫ってくる。そして、ふにんきに手を伸ばしたそのとき、2人の間に割って入る人物がいた。それはふにんきがいつも眺めている女上司だった。女上司は毅然とした態度で同僚の男からふにんきをかばうと、そんな男とより私とお茶に行かないか?と自然にふにんきの腰に手を伸ばす。あれ、もしかしてこの人にもナンパされてる?戸惑うふにんきと女上司に文句を言う同僚。言い争いを始める2人の横でふにんきは自分が改めて女の体になってしまったことを自覚するのだった。

言い争いに決着がつかないことに業を煮やした2人は同時にふにんきに詰め寄る。「私といくのよね?(僕といきませんか?)」。どうすればいいんだ...男とお茶なんか行きたくない、かといって上司といって正体がバレたら絶対ひどい目にあう...そもそも僕はレズを見るのが好きであってレズになりたいわけじゃ無いのに...

 果たしてふにんきは正体がバレることなく家に帰ることができるのか?

マグナでのシヴァ青箱狙いの話

グラブルで今日からマグナⅡとルシN、リンドの自発トレジャー0期間なのでメモも兼ねてマグナⅡの話。次の古戦場が火有利なので今回はシヴァでいこうかなと。

ぶっちゃけ武器に関してはシヴァ剣以外使えないしシヴァ剣に関してもHPを増やす目的でしか基本的に使わないからいらなくね?と常日頃から思ってる。とはいえ終末武器とかアーカルム石だったりマグナ石4凸みたいな重要な強化にマグナアニマを要求される以上サボる訳にもいかないわけで。

 

そんなわけでアニマ類を集めるためのシヴァの動き方

AT中に青箱ラインまで殴るのを目標に編成とか動きとかを。青箱確定ラインは大体ボスのHPの8%、シヴァだと3500万くらい殴ると確定。

編成はこれ

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水マグナは奥義で火力を稼いでいくのが手っ取り早いので主人公は剣豪かライフォの二択。ゼノコキュ琴が強いので個人的にはライフォの方が好み。アビリティはモッシュピット、ミゼラブルミスト、アンリーシュザフューリー。

キャラは奥義ダメージの高い奴を並べる。主人公奥義で渾身が入るのでHP維持のためにリリィは入れたいところ(水マグナは貧弱なため)。エウロペはリリィの奥義バフの強化と種族被りを無くすために編成。イングウェイはトランスフォーム後の奥義ダメージが素敵なので入れてる。カタリナやロミオ、シルヴァあたりで代用可。

武器に関してはロペ琴をいっぱい並べる。種族的に恩恵を受けやすいからバハ武器は2本入れてる。石に関してはリヴァマグを4凸してないので5凸のジャスティスを採用。4凸してるならリヴァマグの方が良いです。フレンド鰹想定なのでサブも水属性の石をならべましょ。

 

動き方

主人公1アビ→リリィ1,2アビ→攻撃

鰹召喚→攻撃

2回フルチェオバチェをかまして3500万を目指す。ダメージが足りないならイングウェイの3アビとかも入れる。

木人を殴ってみる

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本番の動きに主人公ミスト、イングウェイ3アビを足して2回殴り、最後にアンリーシュも撃っちゃったやつ。3500万届いてないけどマルチなら他の人のデバフとかコキュ琴の特殊攻撃も出るから多分これで足りるでしょ。

ロペ琴が少なくて2回攻撃じゃ足りない人は

主人公1アビとモッシュ→リリィ1,2アビ→攻撃

鰹召喚→攻撃

アンリーシュ→攻撃

の3回攻撃でどうすか。2T目にシヴァが特殊技を撃ってきたらモッシュの効果で奥義ゲージ40%回収。被弾のゲージ獲得、アンリーシュの55%合わせて3回目のフルチェを狙う感じで。2T目に特殊技やらなかったりゲージが若干足りなかったら1回攻撃挟んでお茶を濁しましょ。

 

まとめ

鰹がいるから2回フルチェまではできるので青箱ラインは狙いやすいんじゃないかなという印象。ライフォの実装でさらにやりやすくなった感。唯一の問題は武器がアレなので他のマグナⅡほど周回の恩恵が無いことくらい。かなしいね。

落単ファイターオセロ-Dを継ぐもの- 第一話「新たなる戦い-TとKの狭間で-」

記念すべき?一本目の記事は前にツイッターで書いた落単ファイターオセロの続き。前回のは前日譚みたいな扱いでいこうと思います。この手のあらすじはツイッターの180文字じゃ足りないと前々から感じていたので文字数を気にせず書けるのは嬉しい。

-あらすじ-

雪の舞うある日のこと、T大学の学生であるオセロは途方に暮れていた。彼の前にあるのはパソコンに表示された成績評価Dの文字。彼は教授との戦いに敗れたのだ。何よりも問題だったのは、その講義が2年から3年に進級するのに必要な単位を取得するためのものだったこと。そして、来年度は同じ時間に別の講義を受けなくてはいけないことだった。このままでは来年進級ができず、留年をしてしまうことになる。そうすれば実家の家族たちが黙っているはずが無く、実家を飛び出したことで手に入れた自由を失ってしまうことになる。まあ、その自由にかまけて単位を落としてしまったのも事実なのだが…。

いくら考えても留年を回避する方法が浮かばないオセロはせめて自分を慰めようと自分とおなじ境遇の人間をツイッターで探し始める。自分と同じ人間をツイッターで探すのは彼の癖であり日常の一部だった。単位を落として本気で落ち込む者、危機感が無くいっそ余裕すら感じさせる者、既に進級を諦めた者など多種多様な人間を眺める中、あるツイートがオセロの目に留まる。それは、新型感染症の蔓延を受けてオンライン授業が導入されるというものだった。それを見たオセロにあるアイデアが浮かぶ。普通なら不可能な、しかし今なら実現できるかもしれないものが。すぐさま単位認定に関する資料を確認し、実行可能であると確信したオセロは西日本にあるK大学へと向かうのだった…。

時は流れ新学期。オンラインでの授業が始まる中、オセロはパソコンとスマートフォンで2つの授業を同時に受けていた。一つは彼が在籍するT大学の授業。そしてもう一つは彼が向かったK大学の授業だった。彼が考えた留年回避の策。それは、K大学のオンライン授業で落とした単位に相当する単位を獲得することでT大学でも単位を認定させ、T大学での再履修を行わずして落とした単位を回収するというものだった。他の大学で相当する単位を獲得した場合にその単位取得を免除するT大学の規約を逆手に取った起死回生の一手。本来なら大学間の距離から到底実行できないが、両大学がオンライン授業を導入した今なら…!確かな希望を胸にオセロの新たな戦いが始まろうとしていた…。